本校では、英会話体験のための校外学習として、3年生ではキッザニアのイングリッシュウェンズデープログラムを、4年生からはTOKYO GLOBAL GATEWAY(以下TGG)を利用しています。先日、4年生の校外学習、TGG訪問に同行しました。
TGGは、臨海副都心にある東京都の体験型英語学習施設です。少人数のグループに一人ずつイングリッシュスピーカーが付き、空港や海外のホテル、ショップなどを模したコーナーで、日常生活さながらの英会話でのコミュニケーションを体験できます。また、英語を用いて、身近なものから効果音を作ったり、ニュース番組を制作したり、東京の魅力を紹介したりする活動などをグループワークで行うような実践的なプログラムが用意されています。
4年生がTGGを訪問した日は、小学校では本校だけでしたが、他に私立の中学校、高等学校4校が訪れていました。
グループごとに活動している様子を見に行くと、様々な国の出身者がエージェント(英会話グループのリーダー)として、明るい雰囲気で会話を盛り上げていました。あるグループのエージェントはパキスタン出身の男性でしたし、他のグループにはブルカをまとった女性のエージェントもいて、本当に国際色豊かです。英語が欧米系の方のみならず、あらゆる国の人とつながるツールであることを実感します。子どもたちは、教科書や鉛筆を使う机上の学習ではなく、活動し体験することを通して、英会話を楽しんでいる様子でした。
子どもたちが楽しそうに過ごしていることを見守りながら、中学や高校の活動はどんな様子なのかと、見て回りました。興味深く感じたことは、小学生も中学生も高校生も、活動の様子があまり変わらなかったところです。そして、施設の方やエージェントの方から、本校の児童は会話に積極的で、思いや考えを工夫して伝えようとするところが大変素晴らしい、と伺い、嬉しく頼もしく思いました。
本校では、1年生から週に2時間の英語の時間を設定しています。また、授業のほかに、低学年から英語DVD・CD教材の視聴を毎日の家庭学習に指定しています。6年生では週1時間のオンライン英会話も実施しています。
そうした日常的な取り組みの積み重ねと、今回のような校外学習による刺激が相まって、児童の総合的な英語力の向上に成果をあげているのだと、改めて感じた次第です。このことは、学校で土曜日に実施している英語検定の挑戦級や合格実績にも表れています。
普段からの積み重ねを大切にしながらも、様々な体験を組み合わせて楽しんで学ぶ機会を積極的に取り入れていることが、子どもたちの本当の力を育むことに繋がっているのだと、本校の教育方針に確信をもった校外学習の機会でした。