青空が広がる秋晴れの10月1日(土)に淑徳大学みずほ台キャンパスの広々としたグラウンドにて、運動会を行いました。待ちに待った子どもたちの思いが通じたのでしょうか、このところの週末ごとの悪天候にも関わらず、運動会当日は素晴らしいお天気に恵まれ、さわやかな風が吹く、絶好の運動日和となりました。
開会式が終わり競技が始まる直前、児童席から誰からともなく、大きな応援の拍手が沸き上がりました。
競技が始まると、
「がんばれー。」 「あーか、あーか。」 「しーろ、 行け、いけっ!」
思い思いの声援が響きはじめました。はっきりとした声援だけでなく、言葉にならない応援を拍手や手拍子に乗せて一人ひとりが送っています。自然に湧き上がる応援が、大きな響きとなってグラウンドに広がっていきました。
本部席で、赤白両方の児童席の様子を感じながら、私は胸が熱くなっていました。小学校の教員として、数多くの運動会を経験してきました。どの運動会も、子どもたちの力いっぱいの応援は素晴らしいものです。しかし、この日の子どもたちの応援は、今まで耳にしたことがないような、喜びにあふれた特別なものでした。
3年ぶりの大運動会です。大人にとっては「3年ぶり」なのですが、子どもたちにとってはそうではありません。1年生、2年生、3年生の子どもたちにとっては、小学生として初めての運動会です。6年生にとっては、もし、今年運動会ができなければ、456年生の高学年3年間の運動会の思い出がないまま、卒業しなければならないところでした。まさに、最後のチャンス、やっと叶った行事なのです。子どもたちは、様々な場面で我慢をし続けてきただけに、運動会ができる喜びを全身で表しているようでした。
少しずつ終息の気配を見せてきたとはいえ、まだまだ気を遣う日が続いている状況ですので、徒競走やリレーなど走る競技のみマスクを外す等の対策を取り、また大勢での飲食を控えるため午前中のみのプログラムとしました。来賓をお招きできず、開閉会式を短縮し競技も減らしての実施となりました。
しかし、子どもたちは大きな満足を感じてくれたようです。徒競走も学年の団体競技も、輝くような笑顔に溢れて実施することができました。閉会式では赤白それぞれの得点が発表され勝敗がつきはしましたが、お互いの健闘をたたえ合い喜び合う雰囲気が、これまで実施してきた運動会に増して、強くあったように感じられました。
保護者の皆さまには、子どもたちの競技でがんばる様子のご参観を、力強い応援を、また運動会の円滑な実施にご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございました。お陰様で、またひとつ大きな行事を、無事終えることができました。
10月も半ばになり、今年度後半に入っています。今後も、健康と安全に留意しながら、子どもたちの学校生活がますます充実したものになるように努力してまいります。これまで同様、ご理解ご支援のほど、よろしくお願いいたします。