本校の教育理念は「感謝する心」「いつくしみの心」「創造する心」の3つの心に凝縮されます。それぞれ日常の教育活動の指針となるものです。今回は、この中の「創造する心」について述べます。具体的には、より優れたものを目指す子供、理想を求めて努力する子供、創意と工夫をこらし新しいものを創りだす子供といった像をイメージしています。もちろんこの像は教師にも当てはまります。毎年同じことの繰り返しはしない。同じことの繰り返しはマンネリズムの温床となるばかりか進歩・発展を阻害する元凶ともなりかねません。
例えば、夏休み中に行われるオーストラリアへの海外体験旅行。これまで参加者に対する壮行会や報告会はしていませんでした。これではせっかくの貴重な体験もごく一部の子供たちだけのもので終わってしまいます。モッタイナイ!そこで、今回からは、1学期の終業式で参加者の紹介をし、2学期の始業式で代表の子供に報告をしてもらうようにしました。
また、運動会では、これまで恒例であった組体操の内容を見直し、安全性に配慮するとともに互いのよさを認め合い助け合って練習や発表をすることに指導の重点を置きました。これは、「創造する心」のみならず「いつくしみの心」を意識しての取組でもあります。
教育には同じことの繰り返しによって知識や技術の定着を図るという側面と創意と工夫によって思考力や表現力などの能力開発を行うという側面があります。このバランスをつかさどるのも大切な教師の「創造する心」だと私は思います。