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校長便り

『はじめての 花まつり』(校長だより)

投稿日2024/5/15

 5月8日に花まつり、灌仏会の式典を行いました。一般的にはお釈迦様の誕生日である4月8日に祝われますが、そのころは始業式、入学式と新学期の行事が目白押しなので、本校では一か月後の5月連休明けに実施しています。

 お釈迦様は、今から2500年ほど前、花々が咲きほこるルンビニーの野原で、甘い雨が降り天から妙なる音楽が聞こえるなか、誕生されました。この言い伝えから、花まつりでは花いっぱいに飾られた御堂の中の誕生仏像に甘茶をかけてお祝いをします。

 本校の仏教行事では、お導師様のもと、経文にメロディーを付けて歌にした仏教聖歌を全校児童で合掌して歌います。法然上人のご詠歌である宗歌「月影」を歌い、仏前に灯りとお香、お花を献じたあと、三宝礼、帰敬文、回向文、四弘誓願、と続けて歌います。

 そして、花まつりでは、花まつりの歌を歌っている間に各学年児童の代表がお焼香し、誕生仏に甘茶をかけ、祈ります。般若心経、お念仏を唱えた後、お導師様より法話をお聞きする、というのが式典の概略です。この時の様子は、ホームページのニュース欄やインスタグラムに掲載しており、写真が見られますのでぜひご覧ください。1年生は全校児童での行事が終わった後、一人一人が甘茶をかけ、記念写真を撮りました。

 1年生にとっては初めての仏教行事です。花まつりでお祝いしたお釈迦様のことは、これから少しずつ理解を進めていくことになりますが、式典に先立ち、今日、お誕生日のお祝いをするお釈迦様は、毎朝夕、登下校時のご挨拶の時にお祈りをしている阿弥陀様とは違う仏様です、と私から話しました。

 1年生の子どもたちにとっては、仏教行事もそうですが、学校生活でたくさんの「はじめて」が続きます。

 4月25日には1年生を迎える会が開かれました。2年生以上の全校児童が待つ会場に、6年生と手をつないで入場してきた1年生の子どもたちは、みんな緊張している様子でした。会が進み、上級生から手紙や折り紙のプレゼントをもらったり歓迎の言葉を受けたりしてだんだんと緊張がほぐれたようで、うれしそうにしていました。

 5月13日には朝礼があり、1年生を含めた全校児童が初めて一緒に整列しました。私は淑徳小学校のシンボルである撫子の花と、校歌の1番に込められた願いについて話しました。どの子もしっかりとお話を聞いていることが真剣な表情からよく分かりました。みんな、毎日の一瞬一瞬に全力投球です。

 少しずつ慣れてきた頃とはいっても、まだまだ登下校にも緊張する日々だと思います。こうした学校生活の一つ一つのことを経験しながら、伝統を受け継ぎ、淑徳小学校の素晴らしい児童として育っていってほしいと願い、見守っています。