おかげさまで、先日、第71回卒業式を終え、120名の児童が本校を巣立っていきました。それに先立ち、全校児童が揃っての「6年生を送る会」が開かれました。ホームページのNEWS、インスタグラムなどでご覧いただいたかと思いますが、この会は、在校生が6年生とお別れをする大切な会です。
6年生が利用する高学年昇降口の壁面には、模造紙で作った大きな桜の木に、下級生から卒業生に贈る言葉が書き込まれた寄せ書きの花が満開に咲き、気持ちを伝えていました。
会では、第一部として、下級生から、卒業生一人一人に、色紙がプレゼントされ、各学年からお礼の言葉が贈られました。そして、6年生から5年生へ、淑徳小学校最上級生のバトンを渡す式が行われました。また、6年生に関するクイズで盛り上がり、温かく和やかな雰囲気のなか、6年生との別れを惜しみました。
後半の第二部は、6年生からの呼びかけと歌のお返しの時間でした。呼びかけでは、小学校生活の様々な思い出や、友人・下級生への感謝の言葉、学校と先生への思い、卒業していく決意が述べられました。そして、自分たちの思いを、ジョン・デンバーの「カントリーロード」と森山直太朗の「さくら」の合唱を通して伝えていました。
私も、教職員も、卒業していく6年生の子どもたちの立派な姿と、思いのこもった呼びかけの言葉と歌声に、心を打たれました。しかし、私たち以上に、在校生の子どもたちが感動したようでした。6年生を送る会の後、お別れがさびしく、悲しさがこみ上げている様子の下級生の子どもたちから、「6年生、かっこよかったね。」と、つぶやき合う声が聞こえてきました。
かっこいい、と思う上級生がいることは、下級生にとって大変幸せな事です。そのかっこよさが、かけがえのないロールモデルとなります。あのような上級生になりたい、という願いとあこがれを持つことで、具体的な目標が生まれ、その思いが立派な児童を育てます。また、すばらしい上級生がいる学校を誇りに思い、誇らしい学校に通っている自分を誇りにする。自己肯定感は、こんなところからも育ちます。
卒業のお祝いをしてもらった会で、最後に改めて、淑徳小学校の先輩としてあるべき姿を見せた6年生。その姿を見て、憧れの気持ちを育てた下級生。淑徳小学校の伝統が、まさに受け継がれた瞬間を見た思いがした送る会でした。
その会から数日後、6年生は、在校生代表の5年生と保護者の皆様、教職員に見送られて、卒業していきました。
19日の令和5年度修了式では、4月の進級に向けて、下学年の子たちから、かっこいいなとあこがれられる上級生になれるように準備をしていきましょう、と話しました。
保護者の皆様には、さまざまにお世話になりました。ありがとうございました。今年度を終えるにあたり、改めて感謝申し上げます。
来年度も、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。