令和5年が、いよいよ終わろうとしています。本校も、本日が2学期終業式でした。
終業式では、以下のようなお話をしました。
年末年始には、伝統的に行われている習わしが多くあります。それらには、新しい年を新たな気持ちで迎えようとする人々の思いが込められています。
大掃除は、今年一年の汚れをきれいにし、新年を清々しく迎えられるようにするものです。みなさんも、家族の一員として、大掃除のお手伝いをしたり、自分の身の周りのものを整理したりしましょう。片付けをしながら今年一年を振り返り、頑張ったことや、できるようになったことなどを、お家の人と話したり、来年は、どんな一年にしようかな、と、考えたりするといいですね。
年末年始にお寺にお参りすることもあるでしょう。大みそかには、除夜の鐘がつかれます。人には108つの悩みや苦しみがあり、その悩みや苦しみが、除夜の鐘を一回つくごとに一つずつなくなり、新年は幸多かれ、と祈る行事です。
お家の人とお寺にお参りした折には、仏様に手を合わせ、一年間の感謝を伝えられるといいですね。そして、これから始まる新しい年が良い年になりますようにと、自分のことだけではなく、家族や周りの人の幸せも祈りたいです。周りの人の幸せは、皆さんの幸せにつながります。例えば、自分が健康で元気でも、家族の誰かが具合が悪くなってしまったら悲しいです。人は、自分だけ笑顔でいることはできません。家族のこと、友達のこと、周りの人のことも願うことが、大切だと思います。手を合わせて、南無阿弥陀仏、と阿弥陀様のお名前を呼んで願いましょう。
また、クリスマスプレゼントやお年玉をもらうのを楽しみにしている人もいるでしょう。皆さんは、自分がもらうことだけを考えているかもしれません。けれども、皆さんも、家族や周りの人に、喜びと幸せを渡すことができます。物やお金でなくても、周りの人が、笑顔になり、うれしいなと、幸せな気持ちになるようなことができるはずです。何ができるか、ぜひそれぞれ考えてみましょう。
私も改めて仏様に祈り、様々なことに感謝しつつ、私にはなにができるか考え、新しい年を楽しみにしたいと思います。
今年一年を振り返り、皆様のご理解ご協力に厚く御礼申し上げます。また、来たる年も、どうぞよろしくお願い致します。皆様にとって、良い年末年始になることを心より願っております。