記録的な猛暑が続いた夏休みが終わり、2学期が始まりました。長いお休みが明けると、生活リズムが大きく変わります。急な変化は、自分でも気が付かないうちに、負担がかかるものです。これから年末までの2学期の学校生活に向けて、心も身体も少しずつ、ゆっくりと整えていってほしいと思います。
始業式の9月1日は防災の日でもあります。例年実施している児童引き取り訓練では、全児童の99.0%の引き渡し率となりました。保護者の皆様のご協力をいただき、緊急時の備えとすることができました。誠にありがとうございました。私たち教職員も、8月末に警察、消防など各所のご指導を頂き、2学期に向けて防犯、防災の訓練も行ったところです。
防災の日設定の由来ともなっている関東大震災発生から100年の月日が経ちました。災害や事故はいつ起こるか分かりません。ご家庭でも、今回のような訓練と合わせ、登下校中に災害や事故等が起こった場合の対応についてお子さんと話しておいていただくようお願いいたします。
ところで、夏休みの間にオーストラリア海外体験旅行(メルボルン近郊のフランクストン市デリンヤ小学校)に、引率として行ってまいりました。前回のお便りで記しました通り、4年ぶりの実施でした。募集人数を上回る多くのお申込みがありましたので、未開催の期間があったことを考慮し、学年が上のお子さんから優先的に受付をさせていただきました。そして、一学期の終業式の翌日、7月21日に成田空港から出発しました。
このプログラムでは、子どもたちは現地の家庭にホームステイをし、ホスト家庭の子どもと一緒に学校に通い、授業を受けます。初日は少し不安そうな様子だった子どもたちも、すぐにオーストラリアでの生活に順応し、ホスト家族に溶け込んだようでした。毎日通うデリンヤ小学校でも、これまで学んできた英語を使い、身振り手振りを交えコミュニケーションを取り、休み時間には同じクラスの子どもたちと走り回って遊んでいました。帰国の日が近付いてくると、全員が「まだ帰りたくない、ずっといたい。」と口々に言うようになり、最終日、デリンヤ小学校を離れる時のお別れの会では、見送りにいらしたホスト家族と、涙また涙で名残り惜しそうにhugを交わしていました。
この海外体験旅行は、日頃の英語学習の成果を実際に確かめることが目標です。けれども、それと同等に、あるいはそれ以上に、小学生の子どもが外国の家庭で生活し、現地の学校に通い、言葉でのコミュニケーション以上の異文化体験をすることが何よりの収穫となります。このような経験は、一般の旅行では、なかなかできることではありません。今回の体験を通して得たものは、必ずや子どもたち一人ひとりのかけがえのない財産となり、未来を大きく切り開いていく力となっていくことでしょう。
さて、2学期は、運動会、社会科見学、チャリティー祭等、子どもたちが活動する行事、ご家庭にご協力いただきたい行事があります。一つひとつの行事は、子供たちの学校生活の良い思い出となるとともに、大切な成長の機会です。例えば、運動会であれば、身体のいろいろな部位を使い運動することや、健康安全に気を付けて活動すること、友だちと力を合わせたり応援し合ったりする経験を積むことができます。学校生活のすべての面で、子どもたちの力を確実に伸ばしていくことができるように、私たち教員が一つひとつの内容に目的意識をもち、丁寧に取り組むことが大切だと考えています。
今学期も、子どもたちが、安全で快適な学校生活を過ごしながら、一人ひとりが心身共に健やかに、そして、楽しく、かけがえのない体験と学びの機会を得ることができるよう、学校全体で努めていきます。引き続き、ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。