1学期終業式を迎え、これから夏休みが始まります。5月連休明けから、コロナウイルス感染症の法的な扱いが変更となり、それ以降、少しずつ日常を取り戻してきました。お陰様で、日々の学校生活はもちろん学校行事も、以前と同じように実施できるようになってきています。
特に6月に行いました授業参観では、大変多くの保護者の方々にご来校いただき、学習の様子を直接ご覧いただくことができました。私も校内を巡回し様子を見守りましたが、子どもたちは、たくさんの方々が参観してくださるなか、緊張した面持ちで一生懸命学習活動に取り組んでいました。保護者の皆さまには、限られたスペースを譲り合ってのご参観にご協力いただきましたことに感謝申し上げます。また、学級懇談会では、皆さまと顔を合わせてお話することができ、そのことも大変ありがたいことでした。
コロナ感染症がやっと一段落しましたので、普段の授業の中で、これまでは控えてきた子どもたち同士の関わり合いを多く取り入れた学習活動を再開し、コミュニケーションを取りながら学びを深めることを推進しています。
また、寝食を共にする宿泊を伴うものとしては、1学期は6年生の修学旅行と、3・4・5年生それぞれの高原学園を無事実施することができました。宿泊学習では、学年の発達段階に応じて2泊から3泊、友人と生活を丸ごと共にし互いに協力しながら過ごすことで、通常の学校生活とは違った視点からの学びがあります。子どもたちが生きていく際に必ずや指針となるであろう、本学園の建学の理念、大乗仏教主義とそれに基づく「利他共生」「感恩奉仕」の心を育むこと、そして生きる力の根底にある「社会性の伸長」は、触れ合いを通してこそ実現できると考えています。
ところで、先日開かれた大乗淑徳学園の建学式・教職員特別研修会の席で、本学園の新たなキャッチコピーとステートメントが発表されました。そのキャッチコピーの
「ひとりじゃないんだ。」
と、大書された読売新聞の全面広告をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
あなたは、ひとりじゃない。という呼びかけには、人のあらゆる違いを乗り越え、つながり、仲間と希望にあふれる未来を切り開いていってほしい、という私たちの教育にかける願いが込められています。詳細は、学園ホームページにてご覧ください。
また、この夏には、学園の園児・児童・生徒・学生を対象に、「ひとりじゃないんだ。」をテーマにしたフォトコンテストの募集があります。小学生は保護者との連名で投稿していただく形になりますので、要項をご確認の上、お子さんの撮った一コマの応募にご協力をお願いします。
今学期も、皆さまに多大なご理解ご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。まさに『ひとりじゃないんだ』を実感しております。明日からは、これも4年ぶりに再開された児童の海外体験研修(ホームステイ)に付き添い、オーストラリアへ行って参ります。機会があれば、その様子についてもお伝えしたいと思います。
子どもたち皆ひとりひとりが、気持ち良く、実りある夏休みを過ごし、元気に2学期始業式に登校してくることを楽しみにしています。