4年生は1月に、5年生と6年生は2月に、2回に分けて3泊4日のスキー教室を実施しました。3年ぶりの再開ですので、4年生はもちろん5年生6年生の子どもたちにとっても、学校の友達や先生とスキーに行くのは初めてのことです。どちらのスキー教室も雪とお天気に恵まれ、子どもたちは期間中合わせて午前・午後のレッスンを6回受け、大きな怪我なくたっぷり滑り、雪に親しむことができました。皆様のご協力に感謝申し上げます。
レッスンの様子や宿舎での生活の様子は、本校公式インスタグラムでも配信しております。子どもたちの元気な様子を写真で見ることができますので、ぜひご覧ください。
本校では、3・4・5年生の夏の高原学園と、今回の4・5・6年生のスキー教室、このほかに6年生で修学旅行を実施しています。合わせて7回、延べ20泊に上る宿泊を伴った学習活動の機会を設け、体験を通した学びを推進しています。
保護者の元を離れ、友達と共に生活する宿泊学習は、自立への歩みのきっかけになります。それまではいろいろなことを家の方々に頼りっきりでいた子が、てきぱきと支度をする友達の姿を見て刺激を受け、帰宅後自分でやることが急に増え、大きな成長を感じたという嬉しいお話を、保護者の方から伺うことも少なくありません。
また、子どもたち同士が学校での生活より多くの場面で協力して物事を進めていかなければならない宿泊学習は、感謝と思いやりの心を育てる大変よい機会となります。私たちは、子どもたちがお互いを手伝い、友だちと助けあうことを推奨しています。行程に体験活動を多く設定していることに加え、宿泊を伴った生活そのものが、大きな成長を促すものなのだと、実際の子どもたちの変化を見て実感するのです。
本校の宿泊学習の多くが、伝統的に3泊4日の行程で組まれています。これは、現地での子どもたちの活動の機会を豊富に確保するためですが、子ども同士がより深く分かり合えるという面もあります。また、共に過ごす時間が長くなるほど、お互いに助け合わなければいけない機会が増えます。3泊4日の集団生活を送るなかでは、意見がぶつかり合ったり、助け合う気持ちが薄れてしまったりということもあります。2泊3日と比べて3泊4日の行程では、そのようなことも起こりやすくなるものですが、それも、かけがえのない学びと成長のチャンスと捉え、大切にしています。
淑徳の三つの心(感謝する心、慈しみの心、創造する心)を育む日頃の学校生活を土台にした宿泊学習は、子どもたちの大きな成長を確認できる貴重な教育活動です。コロナ対策が一段落し、以前と同じように宿泊学習を実施できるようになったことを大変ありがたく思っています。