109名の新入生を迎え、令和4年度がスタートしました。どの学年も一つずつ学年が上がり新しい教室になり、3年生と5年生はクラス替えも行われました。
特に嬉しかったことは、子どもたちと一緒に、入学式と始業式を春の花々とともに迎えられたことです。年によって季節の進行が違いますが、近年は温暖化のため暖かくなるのが早くなっているようです。桜の花もチューリップの花も3月中に咲き終わっている年が続いていましたが、今年は4月に寒さが戻り雨の日が続いたからか、花々が咲いているなかで新年度となりました。
コロナウイルス感染症が流行してから、社会だけでなく学校も様々な影響を受けてきました。感染予防対策の観点から、授業はもちろんですが行事関係でも変更を余儀なくされてきました。そのなかでもとくに大きな影響を受けたのが宿泊学習です。これまで、小学校生活6年間で、合計7回・20泊、それぞれの学年の発達段階に合わせて、修学旅行や高原学園、スキー教室などの宿泊行事を行ってきました。そして、宿泊行事を通して、子どもたちが友だちとお互いに助け合いながら生活することで大きく成長していくことを目の当たりにしてきました。致し方のないこととはいえ、宿泊行事を実施できないことは大変残念なことでした。
ですから、この4月に6年生が修学旅行に3年ぶりに行くことができたことは、一歩前進、本来の学校生活に近づくことができたと、ありがたく思っています。これまで蓄積されてきた様々な経験をもとに、引率教員の人数を増やす等できる限りの対策を講じた上で奈良・京都方面へ3泊4日の行程を実施、先日4月15日(金)に全員元気に帰京しました。修学旅行の2日目には浄土宗総本山である知恩院に参拝し、法然上人のご廟の前で聖歌「月影」を歌い、厳かな雰囲気を味わいながらご法話をお聞きする貴重な経験もできました。今後も、感染症と世の中の状況が大きく改善されることを願いつつ、様々な行事を含め、学校生活の日常を取り戻していけるよう工夫していきたいと考えています。
4月は、大切なスタートの時期です。各学年・各学級で、自己紹介をしたり、クラスの目標を話し合ったり、係や当番を決めたり、学習のルールを確認したりと、忙しい時期ですが、子どもたちは新学期を迎え、それぞれの目標を胸に張り切っている様子です。
私も、入学、進級した子どもたちをお祝いするかのような花々を見て、また、校内から湧き上がる明るい子どもたちの声を聴き、明るく楽しい一年間にしていこうと、思いを新たにしています。