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校長便り

『花に心を寄せる』(校長だより)

投稿日2021/5/24

 

 5月も半ばを過ぎ、天気が良い日には新緑が日の光に映え、眩しく感じる今日このころです。本校の正門から昇降口に向かう通路の東側に植えられているツツジには朱や紫の花が鮮やかに咲いていましたが、今は花の時期が終わり、ますます緑濃くなっています。
 その通路の西側には、児童会活動で世話をしている花のプランターが並んでいます。先月初め、入学式のころには、チューリップの花が並んで咲いていました。今は、なでしこが花を咲かせています。
 何日か降り続いていた雨が上がり、ようやく晴れた日の朝のことです。私は昇降口前で、登校する児童と朝の挨拶を交わしていました。すると、高学年の子が、「おはようございます。」の挨拶の後、いかにも心配そうな表情で、私に話しかけてくれました。
 「校長先生、なでしこの花が、みんな斜めになって、倒れそうになっています。かわいそうです。」
 前日まで降り続いた雨にあたり、なでしこの花がまっすぐに立っていられなくなっている様子を見て心を痛め、私に伝えてくれたのでした。
 私は、その優しい気持ちをうれしく思いながら、
 「お花の事を心配してくれてありがとう。今日はお天気になったから、太陽の光を浴びて、きっと、お昼頃には元気にまっすぐ咲いていますよ。」
と話しました。
 その子は、「今日もきれいに咲いているな」「今日は雨だけど大丈夫かな」と花の様子を見ながら、毎日登校していたのだなと思い、温かい気持ちになりました。
 「花は心の食べ物」という言葉を聞いたことがあります。通路の花に気付き、心を寄せることで心が豊かになり、「慈しみの心」が広がります。そしてそれが日々の生活をより豊かにしていくことにつながるのだと思います。
 これから、梅雨の季節に入り、お日様の光が貴重な時期となりますが、花を気遣う子との会話のような、一つ一つのエピソードを大切に味わい、心晴れやかに過ごしていきたいものです。