緊急事態宣言による休校延長から始まり、新型コロナ感染予防対策に終始したような令和2年度が終わります。先日卒業した6年生も、1年生から5年生の在校生も、これまでと違うことが多い学校生活を本当によく頑張りました。
卒業式では、感染予防対策に配慮しながらも、卒業証書を一人ひとりの顔を見ながら手渡すことができました。小学校生活6年間で立派に成長し卒業していく子どもたちを間近で見ながら卒業証書を手渡すことができたのは、大変うれしいことでした。証書を受け取る6年生は、緊張の中にも、小学校を卒業する喜びと、中学校へ進学する決意に満ちた誇らしい表情をしていました。式辞では、夢を持って一日一日を大切に過ごしてください、と話しました。卒業生一人ひとりが、素晴らしい中学校生活を送ることを心から願っています。
毎年、卒業式が近いこの時期に、昇降口前の壁面に画用紙で形作った満開の桜の木が掲示されます。この満開の桜の花一輪一輪には、在校生一人ひとりが卒業生へのメッセージを書き込んであります。
「1年生の時、朝、おてつだいしてくれてありがとうございました。」
「中学校でもがんばってください。」
低学年からのメッセージには、かわいらしいお礼の言葉が並びます。
「6年生をみならって頑張ります。」
「後のことは、まかせてください。」
5年生からのメッセージには、淑徳小学校の伝統を受け継いでいく決意が書き込まれていました。在校生は卒業する6年生の優しく頼れる姿を忘れないでしょう。満開の桜の掲示物(メッセージ)の前で、大勢の卒業生が記念写真を撮っていました。
桜の木が芽吹き春の気配が漂う校庭で、保護者の方と一緒に記念写真を撮影するころには、6年生の緊張もすっかりほぐれ晴れやかな笑顔が広がりました。暖かい日差しの中、111名の卒業生が本校を旅立っていきました。
在校生は、4月から一つ上の学年に進級します。昨年の始業式で、「目標を決めて努力しましょう」という話をしました。修了式では、学年のまとめとして、途中経過を振り返ってみましょうと話しました。新学期に向けて、これまでのことを振り返って目標や内容を整理したり、新たな目標を立てたりすることも大切なことだと思います。
子どもたちが無事今年度の修了を迎えることができたのは、保護者の皆さまのご協力と見守りがあったからこそです。ありがとうございました。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。