先日、秋の半日、1年生の子どもたちと一緒に、近くの都立城北公園に行ってきました。
スクールバスで公園に行き、公園内を散策したり、みんなで遊んだりする数時間の行事でしたが、1年生の子どもたちにとっては、小学生になって初めての校外活動です。
出発のバスの中では、決まりを守ってお行儀よく座っていながらも、ワクワクドキドキ楽しみにしている気持ちで顔が輝いて見えました。公園に着き、集合写真を撮影する時間も少しもどかしく、その後早速みんなで思い切り体を動かして遊びました。
付き添いで来た私に、ぴょこんとお辞儀をして「校長先生、こんにちは。」と礼儀正しく挨拶をしてくれました。また、なかには、以前私が話していたハーモニカの練習のことを覚えていて、「ハーモニカ、がんばってください。」と話しかけてくれる子もいました。
思い切り遊んだ後には『秋探し』もしました。遊んでいた「けやき広場」は、大きな欅の木が何本もあり、また園内の街路樹はイチョウ、そしてところどころにシラカシが植えられています。落葉や紅葉には少し時期が早いようですが、イチョウは黄色く色づいた葉を落とし始めていました。シラカシのどんぐりもまだ落ちている数が少ないのか、見つけられた児童は多くはなかったようでした。
そんな中、「こうちょうせんせえー、どんぐりがいっぱい!」とイチョウの木の下で叫ぶ声が。私に駆け寄ってきて、「ほらー」と開かれた手のひらには、アーモンドのように先の尖った堅い種がいくつも乗っていました。殻にどんぐりのような艶はなく茶色くもありませんが、すべすべしているようです。泥まみれの姿からは、落下してから時間がたってることがうかがえます。昨年の銀杏の実が朽ちて堅い種子だけになった物(ギンナン)に見えました。しかし、はたして、昨年の秋から1年間もの間、堅い種子のまま発芽もせず、落ちているものでしょうか。確信が持てないまま、「これ、普通のどんぐりと違うみたいだね、よく洗ってごらん。」とだけ言いました。
他にも、緑色や紫色をしたビーズのように小さな実や、直径5mmに満たない茶色の堅い粒のような実を見つけた子もいました。ビーズのように小さな実をつける植物は特定できませんでしたが、小さな堅い粒のような実は、欅の木の実です。30mにも届く高木の実が小さな粒である不思議さを知り、子どもたちは目を丸くしていました。落ち葉のある土の公園で、欅の小さな実をよく見つけられたものです。子どもたちは、たくさんの不思議に出会えたことでしょう。楽しい『秋探し』でした。
本校では、春はどの学年も遠足を実施することはできませんでしたが、今学期は健康安全に留意しながら、遠足等の行事を実施していく予定です。