お彼岸が過ぎ、ようやく秋らしい気温になってきました。ぬけるような青空に、さわやかな風が吹いています。気温が下がり熱中症の心配がなくなってきたので、休み時間には校庭で元気に遊ぶことができるようになりました。
子どもたちは「新しい生活様式」にすっかり慣れました。マスクの着用、登校した時の検温、消毒、手洗いの徹底などを丁寧に、そしてスムーズに行っています。子どもたちの登校時の挨拶の声が、マスクをしていてもはきはきと明るく響く様子に、私も元気をもらうような気持ちがしています。
お陰様で、今学期の学校生活は、これまでは順調に進めることができています。制約があるものについても、工夫や協力で乗り切っています。例えば、音楽の授業では、鍵盤ハーモニカ、リコーダー等、呼気を使って音を出す楽器に替えて、一人一台使用した学習活動を行うことができるようにキーボード(電子鍵盤楽器)を整備いたしました。キーボードを使用した授業では、学校再開以降、実施を見合わせていた合奏ができるようになります。また一つ学習のバリエーションを増やすことができました。
ところで、このキーボードの整備に関して、うれしいエピソードがあります。それは楽器を入れて保護するための袋を、6年生が家庭科の授業の中で手作りしてくれたことです。クッション性の高い厚手のキルティング布を縫うのは大変だったと思います。高学年用の袋はひもで巾着のようにすることができるように、また低学年用の袋はマジックテープで口を閉じることができるようにしてあります。一つ一つ丁寧に心を込めて仕上げたことが伝わってきました。子どもたちの力が発揮されていることに加え、何よりもその取り組む心根の良さにいたく感動した次第です。下級生の子どもたちには、作ってくれた6年生に感謝して、楽器も袋も大切に使っていってほしいと思います。
これからも、健康と安全を第一としながら、学校生活がより豊かになるように様々な面から対応していきたいと考えています。