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校長便り

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馬齢(ばれい)を重ねる

投稿日2019/3/20

 ボーっと生きて無駄に歳をとることを「馬齢を重ねる」と言います。また、人の意見や忠告に耳を貸そうとせず、少しも効果がないたとえに「馬の耳に念仏」があります。馬の耳に念仏を聞かせてもその有難みはわからないからです。いずれのことばもかなり私自身に当てはまる気がします。馬の耳に念仏のような生活を送っているのでいつの間にか馬齢を重ねてしまうのでしょう。
 ところで馬はそれほどまでに馬鹿なのでしょうか(おっと、馬鹿にも「馬」が使われていますね…)。馬の味方をするわけではありませんが、馬にも学習能力があるのでまったく馬鹿とは言い切れないように思います。馬は人間の指示どおりに動きます。乗り手や使い手の能力が高ければ高い動作性能を示し、低ければ鈍い動きをするようになります。馬が馬鹿かそうでないかは主人となる人間次第だということです。
 卒業式が終わり修了式を済ませ平成30年度が実質的に終了します。あと10日もすれば新しい年度が始まりすぐ入学式です。毎年同じことの繰り返しですが、その内容には少しずつ改善・改良が加えられ年々充実してきています。4月20日には創立70周年記念式典が開催されます。ご臨席いただく方々、とりわけ同窓会や後援会、旧職員の皆さんに、淑徳小学校は馬齢を重ねてはいないなと感じていただければ幸いです。
 ちなみに、馬齢とは自分の齢を謙遜していうことば。他人が歳をとることに対して使うのは失礼にあたります。「校長先生も馬齢を重ねられましたね」などと言われぬよう精進してまいります。