校長便り

進みつつある教師のみ人を教える権利あり

投稿日2019/1/8

 明けましておめでとうございます。今年、淑徳小学校は創立70周年を迎えます。人間でいえば古希。70年も生きる人は古くから希なので古希といい長寿の祝いをしたのだそうです。今では70年生きる人は決して希ではなく、また、創立70周年以上の学校もたくさんあります。とは言え、学校にとって過去を振り返り将来を展望するうえで70年はまさに節目となる大切な年です。

 本校は大乗仏教の精神に基づき、情操豊かな人材を育成する目的で昭和24年に創立されました。「共に生きて、共に生かしあう」という「共生(ともいき)の心」を土台に、感謝する心、慈しみの心、創造する心の育成を目指しています。毎年、多くの子供たちが希望する中学校へ進学し、昭和の後半から平成にかけてはことのほか進学に対する関心が強まりました。

 本校の教育にとって進学は大切な要素ですが、その前提には「人格の完成を目指し」「豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養う」という教育基本法に明記された内容の具現があります。人格の完成に必要な豊かな情操と道徳心を小学校で培ってこそ自信をもって中学校へ進学させられるのではないでしょうか。平成の後半は、真、善、美を意識しつつ仏教行事や校内環境の改善に取り組みました。仏教行事においては「形」を重んじ、校内環境においては芸術作品の展示、廊下側面の木質化など「ぬくもり」を大切にしました。

 新しい元号の下で進めるべきは何といっても教育の内容と方法の充実です。まずは、教育指導の両輪である教科指導と生活指導の一体化。小学校の教育で最も重視すべきポイントです。「進みつつある教師のみ人を教える権利あり」という言葉を胸に、常に研究と修養にいそしむ教師集団でありたいと考えます。