仏教系の学校だからというわけではありませんが、本校の給食は和食の献立を大切にしています。そのポイントは「まごわやさしい」にあります。「ま」は豆類や大豆製品、「ご」は胡麻やナッツ類、「わ」はわかめなど海藻類、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」は椎茸、「い」は芋など根菜類です。いずれも栄養バランスの良い食事に欠かせない食材として知られています。
平成25年12月、和食が日本人の伝統的な食文化としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。農林水産省のHPでは、和食の4つの特徴として、①多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重、②健康的な食生活を支える栄養バランス、③自然の美しさや季節の移ろいの表現、④正月などの年中行事との密接な関わりを挙げています。②については、「一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、『うま味』を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。」と解説しています。
本校では、家庭科の教員が食育の指導に当たり、和食のすばらしさやバランスのとれた食生活の大切さなどについて子供たちは学習しています。「まごわやさしい」など具体的な食育指導の効果もあってか、栄養士の話によれば和食の献立の日は食べ残しが少なくなってきたようです。体育科の教員は子供たちの基礎体力づくりに心がけ日々の体育授業を展開し、養護教諭は肥満傾向児の減少対策に積極的に取り組んでいます。栄養バランスはもちろんのこと学校においてはバランス(連携)のとれた教育指導が子供たちの健康や成長には必要不可欠です。本校ではお陰様でいずれもが上手く機能しています。有難い話です。