先日、ニート・ひきこもりの子をもつ親の会で相談員をされている知人から『子どもがひきこもりになりかけたら』という本をいただきました。著者は上大岡トメさん、監修・協力は親の会の方々が当たられています。ほぼ全体が漫画で表現されていることもあって、重いテーマのわりには読みやすく、ニートやひきこもりの子をもつ親でなくても学ぶ点の多い本だなあというのが私の感想です。
1 子どもの回答を待たずに、先に返事をしてしまう。
2 家庭での雑談が少ない。
3 子どもの話を聴き流す。最後まで聴かない。
4 条件的ほめ&承認をしている。
5 「知力」だけを育てようとして、「感情」に目を向けない。
6 子どもを自分の思い通りに育てようと仕向けている。
7 子どもの挑戦を回避させようとしている。
8 さらに上を要求してしまう。
これらは子どもがひきこもりやニートになりやすい親の特徴だそうです。さらに、親の会へ相談に来られる家族に共通して感じるのは、「子どもの感情を拾ってあげること、子どもの面子(めんつ)守ることの苦手な方が多い。」とのこと。といって、「予防に力を入れ過ぎると、みんなもっと守りに入って安全を求めすぎてしまう。だからこそ、あえて失敗させないといけない。」との言葉を引用し、「今、仮にお子さんの状況が芳しくなく、『失敗してしまった』と後悔していらっしゃるとしても、その経験は親子にとって貴重な経験だと思って、恐れずに歩んでください。」と続きます。ご一読をお薦めします。