校長便り

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リスペクト

投稿日2016/5/6

立場上、学校外の会合や同窓会などで挨拶する機会が多くあります。一般的には、まず司会、次に幹事(主催者)、そして主賓(校長あるいは当時の学級担任)と進むのですが、困るのは用意していた話が前の方々に全部言われてしまった時です。「では、校長先生お願いします。」と指名されても、「先ほど、司会や幹事の方が話されたように…」と言うほかありません。主賓の前に挨拶をする人はなるべく手短に済ませるのがエチケットです。これは、主賓へのリスペクト(敬意)であり、主賓をより引き立たせるための配慮です。もちろん、主賓も長々と挨拶するのは控えるべきでしょう。食事の前とあればなおさらです。

さて、会が進み近況報告の時間になりました。参加者のスピーチも一区切り。主賓はすでに挨拶してもらっているから近況報告はカットですか?それとも、主賓にも近況報告をお願いしますか? 大きな違いがここで生じます。主賓だからこそ改めて近況報告をお願いすると考えるのが主賓に対する気配りというものです。また、挨拶する人が「ひとことご挨拶させていただきます。」と言うならともかく、司会者が「ひとことお願いします。」と「ひとこと」を使うのは失礼。なんだ、俺に一言しかしゃべらせないのかと受けとめる人も中にはいるからです。これもひいてはリスペクトの問題です。

ひるがえって自分の若い頃を考えるとどっこい偉そうなことは言えません。目上の人に対しずいぶん失礼な物言いをしてきたと身の縮まる思いで一杯になります。おおよそ、実体の伴わない自信に満ちて自分の至らなさに気づかない頃は、人を真にリスペクトしていなかったのではないか。連休中、幾つかの会合に出席しながら考えたことです。