卒業式を先日3月13日に行い、本日3月19日は令和6年度の修了式でした。
保護者の皆様、また後援会、同窓会ほか、関係する皆様には、今年度も本校の教育に深いご理解とご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。
卒業式では、「願いをもって、祈る」ことを大切にしてほしい、という話をしました。式辞の一部を下記に記します。
皆さんは、この淑徳小学校で、毎朝、阿弥陀様に向かい、手を合わせ、
「今日も一日よい子でありますように、私たちをお守りください。」
と祈ってきました。一年生から卒業する今日まで、毎日欠かさずに祈ってきたのです。今日までの6年間、淑徳小学校で、日々、阿弥陀様に守られながら成長してきました。
では、この祈りの言葉の中の「よい子」とはどんな子でしょう。一年生の時の「よい子」と、卒業式の朝の「よい子」の意味するところは当然違うでしょう。けれども、より良い自分を目指して、よい子でありたいと阿弥陀様に願い、祈ってきたことは間違いありません。あまり意識せずに、なんとなく声を合わせていた時もあるかもしれませんが、毎日、願いをもち祈ってきた結果、成長した今があるのです。
この「願いをもって、祈る」ということを、どうぞ忘れないでください。これからの人生の中で、何か困ったとき、どうすればいいか迷ったとき、小学校の阿弥陀様を思い出して、手を合わせてください。そして、嘘偽りない自分を見つめて、阿弥陀様に話しかけてください。
たとえ、◯◯がもう少し上手になりたい、のような、半歩だけ先の小さな願いであってもいいのです。自分はどうしたらよいのか、自分はどうすべきなのかといった深刻な悩みがある時もあるでしょう。どんなことでもごまかさずに自分をまっすぐに見つめ、願いをもって祈ってほしいと思います。
阿弥陀様は、すぐに答えてはくれないかもしれません。それでも、阿弥陀様のお名前を呼んで、自分の心をまっすぐに見つめ、願いをもって祈るとき、必ずや、阿弥陀様は答えてくれます。自分では気が付かないうちに、あなたを助け、素晴らしい未来につなげてくれると私は信じています。
本校では、毎朝担任と学級全員で阿弥陀様に合掌してから、1日のはじめの挨拶をしています。また一日の学校生活の終わりにも、阿弥陀様に合掌をして締めくくりをしています。
毎日、阿弥陀様に合掌し、自ら「よい子」でありたいと願い、祈る事。それは、本校の心の教育の根幹です。新年度進級して新たな学年のスタートに立つ子どもたちの心が、これからも健やかに、まっすぐに育っていってほしい、と願い、心より応援しています。