「若きらは老いの言葉に耳かさず 老いが聞きたき事を語らず」 (張嘉英)
作者は1911年(明治44年)生まれ。「目上には頭上がらず目下にも気兼ねし通しわれらが世代は」という歌も残しています。私は昭和28年生まれですが2首の歌には共感するところ大なりです。一方で、真偽のほどは定かでありませんが、ピラミッドの石室に「近頃の若い者は…」という落書きが残されていたそうな。
いずれにせよ、ジェネレーションギャップが古今東西共通の問題であることは間違いありません。無論、子供と親、子供と教師の間にあっても避けては通れず教育の場における永遠の課題の一つです。わかり合うことは難しくとも互いに近付く努力は必要でしょう。これに係る忍耐とエネルギーの消費は相当なものですが。
過日、保護者会が開かれました。私も何人かの保護者の方とお話する機会を持ちました。子供との関係で疲れや焦りを感じておられる方が多くいらっしゃるようです。この傾向は学年が上がれば上がるほど顕著です。低学年の頃は親や教師に対して従順な子供であっても、思春期が近付くほどに反抗的・批判的な態度をとるようになります。そこに受験がからんでくるので厄介です。
家庭では親の言うことをよく聞いているのに学校ではまったく異なる態度をとり、それを知らされて驚いたり担任に不信感を持ったりする保護者もいらっしゃいます。家庭と学校では態度の異なる子供には実は相当なストレスがたまっているものです。ジェネレーションギャップを乗り越える上からも、大人たちは目の前の子供の理解からスタートすべきと思います。
【お知らせ】
このたび、PTAの安全対策準備金から、子供たちの安全指導の際に着用する特注ビブス(ゼッケン)やスクールバス運転手用の催涙スプレー等を購入する費用を支出していただくことになりました。この場をかりて御礼申し上げます。