新たな「クラスの宝物」が決まり当ホームページ上にも掲載されます。どうぞ一度ご覧下さい。今年はどのクラスがどんな宝物を大切にしようとしているのか知ることができます。本校にはこの他にも多くの宝物があります。玄関前の善財童子立像、なでしこホールのステンドグラスといった有形のもの以外に無形の宝物もいくつかあります。今回はその中の一つを紹介しましょう。
淑徳小学校の子供たちは入学すると1冊のスケッチブックが図画工作科の教員から手渡されます。このスケッチブックは、創ろうとする作品のアイディアや下絵を描きとめておくためのいわばアイディアブックで6年間使用します。ここから、絵や立体、工作などの優れた作品の数々が生まれます。下絵や下書きは作品が出来上がる頃には捨てられているのが普通ですが、本校では最初のアイディアを学習活動の第一歩と位置付け大切に扱っています。このため完成した作品はもちろん、制作の初期から完成までの全過程を評価の対象とすることができます。これは1年生から6年生まで同じです。
「造形的なよさや美しさ、表したいこと、表し方などについて考え、創造的に発想や構想をしたり、作品などに対する自分の見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。」とは図画工作科の目標の一つです。6年間の学習履歴となるアイディアブックはこの目標を達成するための具体策であり、図画工作科の教員が何十年もかけて実践し守り続けてきた伝統です。校内の作品展で展示される作品のレベルの高さが何よりもそれをよく物語っています。専科教員のみならず学級担任による教科指導が充実した本校ならではの無形の宝物(教育内容)は他にも多数ありますが、今回はここまでといたします。