4月です。平成30年度が始まりました。子供たちはもちろんですが教職員も新たな出合いを楽しみにしています。
本校では、今年、「宴盛(えんもり)係」なるものを設け複数の若手教職員に担当してもらうことにしました。宴盛とは宴会盛り上げの略語でその場の空気や雰囲気を明るくするのが仕事。「宴会を盛り上げるのが上手な人は授業を盛り上げるのも上手である」という科学的には根拠の全くない仮説を基にしています。
宴会にせよ授業にせよ、終わってから「今日はほんとうに楽しかった!」と思わせるひとときを創るには、様々な演出や工夫、細かな気配り・心配りが必要です。人を楽しませるというのは結構難しいもの。その人だけが盛り上がっていて、周りがしらけていたのでは話になりません。加えて、授業は学力を付けるのがねらいですから楽しかっただけでは不十分です。成長を促し、ためにならなくては。
机間指導という言葉があります。これは一種の業界用語で、授業中に教師が子供たちの周りを回って個別指導に当たることを意味します。昔は机間巡視と言っていましたが今はもっぱら机間指導と言うのが一般的なようです。で、宴席でお酌をして回るのが上手な人は机間指導も上手です。なぜなら、ほめるのが上手い。だから相手をよい気持ちにさせてくれる。宴席においても授業においても大切なポイントです。パーティーや宴席で仲間の輪に加わらず壁際でひとりじっとしている人を「壁の花」と言いますが、黒板の前でただひたすら話をしている教師はさしずめ「黒板の花(せみ)」といったところでしょうか。
「黒板の花(せみ)」の克服という点からも、宴盛係はそれなりに意味があり、やりがいのある仕事だと思うのですが、さて効果や如何に。