11月12日(火)3.4.5校時に、毎年恒例となっている
プロの演奏によるピアノ五重奏曲『鱒』第4楽章の鑑賞授業を行いました。
今回で25回目となりました。
▼シューベルト作曲 ピアノ五重奏曲『鱒』第4楽章
▼5つの楽器の音色が一つにまとまり、曲になっていく様子を手の届くような距離で鑑賞しました。
ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス、それぞれの楽器演奏を見て聴いて感じます。
4種の弦楽器は音色や弾き方が違います。その演奏に真剣な視線を送り、耳を傾けていました。
ピアノの華麗な指の動きにも目を見張っていました。
▼このピアノ五重奏曲『鱒』第4楽章は変奏曲です。
色々な楽器で変奏される様子を見て聴いて想像し、感想に表していました。
生の演奏ならではの感想が沢山ありました。
以下は児童の感想です。
・地面が少しゆれたのではないかと思うほどCDでは感じられない迫力がありました。とても空気が震えているのを感じました。
・CDでは気づけない、どの部分でどの楽器がどのように弾いているのかがわかるし、歌詞がなくても場面や情景が想像できた。
・最初の非常になめらかで美しいメロディーはすべての弦楽器が合わさっている。そこにピアノの弾むようなメロディーが加わると、まるで本当にますが泳いでいるようで楽しい気持ちになる。
・ヴァイオリンは飛び跳ねるような子ども、ヴィオラは成人したての大人、チェロは社会生活に慣れてきたような大人、コントラバスは大の大人、ピアノは青春を謳歌している人のような音色でした。
・私はヴァイオリンの音が好きでしたが、コントラバスの迫力ある音も好きになりました。体に良くひびいてじんじんする感覚が楽しかったからです。
・ヴァイオリンとピアノのコンビがやさしく心が落ち着くような感じだった。終わりの音楽はやさしさに心がポカポカした。
・一人ひとりが持っている楽器は自分を映す鏡であり、それにより個性が「口」ではなく『音』で語っていると感じた。
・楽しく奏でている時はしっかりとした音や高い音で心がおどり、しっとりと奏でている時はチェロやコントラバスの低い音が心の奥まで響くようで、心を震わせるような曲でした。
・メロディーがピアノに変わったときに一気に明るい感じになって元気な子どものますを想像した。ヴァイオリンだと優しい感じでお母さん、チェロだと低い音でお父さんみたいだった。コントラバスはさらに低い音で迫力がすごかった。ヴィオラは落ち着いた音だったけれど音がはねていて面白かった。
・迫力があって5人なのにオーケストラを聴いている気がしました。聴いているうちに景色がうかんできました。
・ヴァイオリンとヴィオラの激しさがすごい。それと反対にゆっくりな時はとても丁寧で音を大切にしている感じ。
・暗いところ(悲劇)や明るいところ(成功)が音や楽器で表わされていて、シューベルトさんの運命(一生)が描かれているみたいでした。
音楽への興味関心が高まり深まった一日でした。
ヴァイオリン:加藤 えりな
ヴィオラ:田端 誠治(本校音楽科教諭)
チェロ:高橋 泉
コントラバス:中津濵 麻美
ピアノ:佐藤 瑞恵