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校長便り

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働くすがたが、かがやいている人たち

投稿日2016/7/4

 「わたしたちの道徳 小学校3・4年」(文部科学省)の134ページには、次

の文章が載っています。

  心ぞうの手術は、医者が途中で「もうできない」と思ったとたんに、かん者

 の生命が失われてしまいます。このため、手術の前には、何度も手術の様子を

 思いうかべて、細かく対応のかくにんをします。こうすると、手術中に何かあ

 っても次の方法が思いうかぶので、落ち着いて行動ができます。

  ぎりぎりまで自分のできることに全力をつくすことが、かん者さんの命を救

 うことにつながっています。

 これは、4年前に天皇陛下の心臓バイパス手術を担当された天野篤さんの言葉

です。先日、池袋で、「プロフェッショナルの条件」と題する天野さんのお話を

拝聴する機会がありました。順天堂医院の院長になられた今も、会議の合間には

多くの手術に取り組んでおられるそうです。不撓不屈(ふとうふくつ)の精神が

お話の端々から伝わってきました。

 先の文章のタイトルは「働くすがたが、かがやいている人たち」ですが、どの

職業においても当てはまる大切なキーワードだと思います。受験や進学のその先

にある姿をイメージすることはキャリア教育の上からも必要な自己啓発活動では

ないでしょうか。