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校長便り

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職員室の中での話

投稿日2016/2/12

昔、理科の研究の盛んなある附属小学校での話。研究授業で魚の解剖をすることになったA先生は、予備実験のため魚屋から魚を買ってきて職員室で解剖をしました。ほぼ教科書どおり解剖はできたものの、どうしても浮き袋だけが見つかりません。そこでまた魚屋へ行っては魚を買ってきて解剖をする。でも見つかりません。とうとう魚屋から買ってきた魚は数百尾にもなりました。お陰でその魚は全部売り切れ。一方、学校の職員室の中は魚の異臭が立ち込め、大変ひんしゅくをかうものの、同僚からはA先生の執念と努力が大いに称賛されたとのことです。何事も事前の準備にやり過ぎはありません。

過日開催した授業参観での授業においても各教員は事前の準備に多くの時間を費やしていました。その結果は皆様にご覧いただいたとおりです。むろん日々の授業での準備も同様です。テスト問題の作成やその解答に対するわかりやすい説明の仕方などに頭を悩ませている教員の姿は職員室のあちこちで見かけることができます。

淑徳小学校の職員室では魚の解剖をしている教員はいませんが、問題集の解剖(分析?)をしている教員は大勢います。これが小学校の職員室かと思うほどです。教室をレストランにたとえれば職員室はいわば厨房のようなもの。一般にはなかなか公開できない部屋なので、今回は校長便りでその一端をご紹介させていただきました。