校長便り

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新年の始業式に想う -慈しみの心-

投稿日2014/1/17

新年あけましておめでとうございます。

北日本は大雪やら、マイナス30度近い冷え込みを記録するなど

大変なお正月になっているようですが、

淑徳小学校では穏やかな新年を迎えることができました。

 

始業式の中で、楽しく充実した学校生活を送れるようにするには

どうしたらいいかをみんなで考えました。

仏教では、みんな仲良く幸せに生きていくための6つの方法を

「六波羅密(はらみつ)」といい、お経の中で分かりやすくまとめています。

例えば、「般(はん)若(にゃ)心(しん)経(ぎょう)」はもう少し丁寧に言うと

「仏説 摩訶 般(はん)若(にゃ) 波羅密多 心(しん)経(ぎょう)」 と言いますが、

私なりに解釈すると、「般若心経」は

「みんなが幸せに生きるための方法(波羅密)をまとめたお経」

といってもいいのではないかと思います。

その「六波羅密」の第一は「布施(ふせ)波羅密」。お布施をすることです。

募金や寄進をするという、人に施しを与えることですが、

言うまでもなく、自分のためにとか見返りを期待してのものではありません。

けれども、それでは貧しい人や財産のない人はお布施ができないことになってしまいます。

そこで、お釈迦様は誰でもできるお布施を「無財の七施」といって説いています。

自分の体一つでできるお布施とはどんなことでしょうか。子どもたちと考えてみました。

《①身施。ボランティアの仕事などのこと。

 ②心施。すべての人だけでなく、動物や植物にまで思いやりの気持ちを持つこと。

 ③眼施(げんせ)。やさしいまなざし。

 ④和顔施(わげんせ)。やさしい顔つき。

 ⑤言施(ごんせ)。やさしい言葉やあいさつ。

 ⑥床座施(しょうざせ)。席を譲ること。

 ⑦房舎施(ぼうじゃせ)。住む場所を提供すること。》

の七施が、 少しのヒントで子どもたちから出てきました。

考えてみると、どの行いもごく当たり前のことのように思えます。

新年を迎え、今まで以上にこの七つのお布施のことを意識し、

生活の中で実践していけるように確認し合った始業式でした。

これが教室の黒板の上に飾られている額の3つの淑徳の心のうちの

「慈しみの心」のことでもあると言うことは、自然に感じられることと思います。