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校長便り

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基礎体力の向上

投稿日2018/1/9

 新年明けましておめでとうございます。

 早速ですが、皆様の今年の目標は何ですか?本校の目標は何と言っても基礎体力の向上です。新体力テストの結果が平均より劣っており肥満傾向児の子どもも多いことが昨年末に判明しました。これは放っておくわけにはいきません。せめてオリンピックが開催される年までには、平均を上回れるようにしたいと考えます。とは言うものの、過密な日課、限られた運動スペースの中で、いったいどうすれば子どもたちに基礎体力がつけられるのでしょう。

 早稲田大学スポーツ科学学術院准教授の石井先生は、子どもの「座り過ぎ」は問題行動や学業成績などと関連があり座位行動を減らすことによって心身の健康が期待できると述べています(読売新聞、29.12.25)。学校では、石井先生も指摘されるように「授業時間中のほとんどは座学であり、体を動かす時間が多いはずの体育の授業でさえも、体育という授業の特性上、他の子どもが活動している間や先生のお話を聞いている時間は座っている時間が多くある」のが現状です。

 まずは体育科における指導法の改善ですが、課外や休み時間の過ごし方の工夫、給食指導・健康教育の充実などとともに、集会や各種行事などにおいて「座る時間」を短くし「立つ時間」を長くするといった取組も必要でしょう。「座る」にしても立腰(りつよう:背筋を伸ばす)が基本。具体的な活動のスタートは平成30年度からになりますが、手始めに今日の始業式から「座る時間」を減らし「立つ時間」を増やしたいと考えます。出来るところから出来る範囲で取り組み、4月からの本格実施(ゴールを示し、活動は楽しく、結果はデータで)につなげられれば言うことなしです。