校長便り

「見せたいものより見たいものを」

投稿日2019/10/7

 ホームページをリニューアルしました。これも創立70周年記念事業の一つです。一番のポイントは内容をシンプルにしたこと。従前のものは、例えて言えば、増築に増築を重ねた結果、なかなか目的地へたどり着けなくなった建物のようでした。あれを入れよう、これも載せようと付け加えていくうちに、いつしか重く複雑になってしまったのです。それをすっきりさせたのが今回のリニューアルの特徴です。

 シンプルにするのは簡単そうですが、けっこう難しく実現に1年半もかかってしまいました。子供たちには理解できないかもしれませんが、多くの大人は、ほっておくと体に余分な脂肪がたくさんついてきます。この脂肪、つけるのはたやすいが落とすのは大変で、私の経験上、特に中年を過ぎてから痩せるのはほとんど無理です。貯めるのは大変だけれど減らすのは簡単な「貯金」とは大きな違いです。ホームページも同様。いったんついた脂肪を落とすのは至難の業(わざ)です。

 では具体的にどうしたか。閲覧対象者の想定を本校に入学希望の方や関心をお持ちの方に絞りました。これまでは保護者や同窓生をはじめできるだけ多方面の方に幅広く見ていただくことを前提にしていました。それがホームページの構成を複雑化・肥大化させてしまった原因の一つであることに気付いたのです。複雑になればなるほど更新に手間取り、結果として変化の乏しい新鮮味のないホームページになってしまいます。

 本校の受験をお考えの方がストレスなく必要な情報を得られるようにすることは学校にできる最大のサービスです。「(学校が)見せたいものより(閲覧者が)見たいものを」と考えれば内容や構成も変わってきます。マスコミ媒体に載せる広告も同じでしょう。淑徳小学校の記事はいつも代り映えしないなと思われたら最後です。高い金を払い前例踏襲で広報活動するならしないほうがましです。経営の後退はそこから始まるのです。

 今回のリニューアルの目的は、たんに見た目を変えたのではなく、ホームページ全体に学校の経営理念をにじませた点にあります。淑徳小学校は今後も目に見えないところでの改善・改革を進めてまいります。