卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。今、102名の皆さんに卒業証書をお渡ししました。卒業証書は、その文面にあるとおり、小学校の全課程を修了した証です。小学校は様々な基礎を身に付ける場で、その上に、発展・応用としての中学校生活がスタートします。小学校で習得した基礎あっての発展・応用です。

 さて、先日、私は調布の神代植物公園に行ってきました。そこの大温室で、これまでに見たこともない植物に出会いました。名前を「奇想天外」と言います。2枚の葉だけが昆布のように伸び続けるその植物は、アフリカ南西部の砂漠地帯を原産地とし、中には千年以上生きるものもあるそうで、名前の通り奇想天外な植物です。「奇想天外」の奇想天外さは植物に対する基礎的な知識があってはじめて理解できるもので、そうでなければ少しも奇想天外ではありません。そう考えると「奇想天外」という植物は、見慣れた植物を基礎とすれば、発展・応用の植物だと言えます。

 中学校に進めば小学校で学んだことが基礎となり、高校に進めば小学校や中学校で学んだことが基礎となって学習が展開していきます。その上で、奇想天外な発想や考え方ができるようになれば、学ぶことの楽しさや創造の喜びがより一層深まるようになるでしょう。どのような場にあっても基礎をおろそかにせず様々な活動に積極的に取り組んでください。

 保護者の皆様、お子様のご卒業を心からお祝いするとともに、進学先の中学校でのさらなる成長と発展を祈念し式辞といたします。

(平成30年3月13日、第65回卒業証書授与式において)